2010年3月27日土曜日

60年代幻の名曲「ヨイトマケの唄」美輪明宏vs米良美一vs島津亜矢

課題曲:ヨイトマケの唄 作詞作曲:丸山明宏(美輪明宏) 1965年リリース

今日は、このブログでいつか必ず取り上げようと心に決めていた幻の名曲「ヨイトマケの唄」です。この曲が“幻”となっていた理由は、歌詞に含まれる「土方」「ヨイトマケ」がいわゆる差別用語であり、「放送禁止歌」ということでNHK以外の民法では一切放送されなかったからです。1983年に放送禁止歌の制度は廃止されたものの「自粛」という措置が継続し、改めて日の目をみるようになってきたのは、平成後10数年が経過したここ数年のことです。

多くの方にカバーされたこの曲を特に印象深い3名の方で!



まずは昨日に引き続き連続登場の島津亜矢さん

この曲は、他にも桑田佳祐さん、槇原敬之さん、泉谷しげるさん、フォーククルセイダーズ中村美律子さんなどがカバーしていますが、美輪明宏さんそして米良美一さんの感情を込めた歌い方が突出しすぎていてどれもチョッもの足らない感じ。そういう意味では、この島津亜矢さんの唄う「ヨイトマケの唄」は、上記2名に限りなく近い迫力を感じました。(あくまでも私感です)



次は、平成にこの歌を継承した米良美一さんです。

米良美一さんといえば「もののけ姫」のテーマ曲で有名ですね。さて、この曲を唄う米良さんが何故ここまで感情移入できるのか?それは、この曲の歌詞が彼の生い立ちそのものだからです。容姿から執拗に「いじめ」にあった幼少期。先天性骨形成不全症を患っていた彼の治療費を稼ぐため工事現場で働いていた母親。自身の人生の想いがすべてこめられているのでしょう。ちなみに、彼の歌の原点は「松田聖子」さんというのも驚きです。



最後は、この曲の作者美輪明宏さんです。

この曲は、美輪明宏さんが一緒に育った友人の亡き母を回顧する歌だそうです。「ヨイトマケ」とは、かつて建設機械が普及していなかった時代に、地固めをする際に、重量のある槌を数人掛かりで滑車で上下する時の掛け声であり、滑車の綱を引っ張るときの「ヨイっと巻け」のかけ声が語源とのこと。それにしてもすごい迫力です。

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