2010年2月14日日曜日

石川さゆりvs坂本冬美part2

課題曲:天城越え 作詞:吉岡治 作曲:弦哲也

今回はいよいよ石川さゆりさんの代表曲「天城越え」にスポットを。この曲、「隠しきれない移り香がいつしかあなたに浸みついた。誰かに盗られるくらいなら貴方を殺していいですか」と強烈な詩で始まります。「恨んでも恨んでも体うらはらあなた」なんてもうドロドロの不倫曲。弦哲也先生の天才的な作曲にさゆり姉さんの情熱的な歌が相まって昭和を代表する名曲に成長しました。カラオケでも人気のこの曲。これがなかなか難しい曲なんですよね。

それでは、冬美風さゆり風でお楽しみください!



まずは、とあるコンサートでの坂本ふゆみさん。

マイルドです。上手いです。この難しい曲をふゆみ風にちゃんと演じています。まさに演歌です。でもやはり!この強烈な詩に対して、歌い方が優しい。優しすぎる。「誰かに盗られるぐらいなら貴方を殺していいですか~」って言われても、「何冗談言ってるんだよ!」って言える。そんなどこか隙のある女を演じてます。後半、寝転びながら歌うふゆみちゃん。妙に色っぽくていいですよね。



次は真打石川さゆりさん渾身の一曲。場面は紅白です。

とにかく凄い。緩急がある。この曲を何千回も歌ってきたさゆりさんだからこそのこの迫力。薄笑いを浮かべながら「誰かに盗られるくらいなら貴方を殺していいですか~」冬美ちゃんと違って、本当に殺されそうな殺気があります。誰もが石川さゆりを越えようとチャレンジしても決して越えることのできない歌。それは何故か。石川さゆり自身に内在する女の性(さが)が、この詩の主人公と似ているからだと勝手に推測しています。名曲です。

0 お気軽コメント: